一般にツーバイフォー工法は壁構造、在来工法は柱構造と言われます。
確かに、日本の在来工法(軸組み工法)は、柱と梁で作られています。これらの柱は、小(3寸角)→中(3.5寸角)→大(4寸角)と3種類があり、大きな柱を使った家は、4寸角の家などといわれて販売されています。
当たり前のことですが、大きな柱は大きな木からしか製材ができません。従って細い木しか生えていない場所では4寸角の家はできないということになります。
一方で、ツーバイフォー工法は壁で作られており、柱などはありません。ところが実は、ツーバイフォー工法では、釘を使って204材を合わせ柱にして太い柱を作っているのです。従って、壁全体が全部小さな柱であると考えることができます。
これらの合わせ柱は、2本柱、3本柱、4本柱として、上棟までに使う必要な分をまとめて作ってしまいます。使う木材の量は多くなりますが、太い材木は必要なく小径木を組み合わせて使うので、無駄がありません。実際にカナダの製材工場に行っても太い丸太は少なく、小径木ばかりが、見渡す限りに置かれていました。
これら沢山の小径木とともに、ツーバイフォー工法を支えるものが釘です。
実に大量の釘を使いますが、使う釘や打ち方の指定、規定などは細かく、しっかりと決められています。
ちなみに、南北戦争の頃に「ガトリング砲」という機関銃が発明され、弾丸が大量生産されるようになり、その技術から、釘が量産できるようになったことが、 ツーバイフォー工法が急激に普及した理由と言われています。
現在、日本の在来工法では集成材の技術革新が進み、接着剤を使って、小さな木を張り合わせて太い柱、梁が生産されています。(これらの接着剤がシックハウスの原因ではないかと言われているのも一面の事実です。)
どちらにしても、大きな大黒柱をシンボルにした住まいを選ぶか、小径木を合理的に使う欧米的な住まいを選ぶか、一概には決められません。 私たちは、両方の良い点を組み合わせて、コストパフォーマンスに優れた家をつくることを、目標にしています。